【6039】日本動物高度医療センター 銘柄分析 ペットにも人間と同じ高度専門医療を!

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最終更新:2020年9月8日

 

日本動物高度医療センターとはどんな会社

  • 昨今、動物にも人間と同じようにMRI放射線治療、CTなどの先進医療施設を備えた施設で専門知識と経験を持った獣医師に診療してもらいたいというニーズが高まっている。
  • 日本動物高度医療センター(Japan Animal Referral Medical Center)はこのニーズに応えるべく誕生した、動物医療業界では画期的な高度医療専門施設です。
  • 診療の質を高めるべく、かかりつけの動物病院(一次診療)からの完全紹介によってのみ、二次医療を提供しています。
  • 現在、東京病院川崎病院、名古屋病院を運営しており、21年秋の大阪病院開業も予定されている。

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www.jarmec.co.jp

東証33業種分類:サービス業 時価総額順位320位/486位

時価総額:57億円 マザーズ市場198位/328位

上場:2015年3月

セグメント構成:動物向け二次診療サービス100%

 

日本動物高度医療センターの過去の業績推移

売上高の推移

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  • 2015年に上場して以来売上高は右肩上がりと業績は好調持続。
  • この間、年平均7%と安定した成長率。
  • 2021年3月期決算も28億と最高売上更新予定。
  • 2021年3月期第一四半期決算(4月〜6月)では、コロナの影響は軽微で、順調に初診数を伸ばしているようだった。

 

営業利益推移

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  • 利益も基本的に右肩上がりと成長中の優良銘柄。
  • 2018年に唯一凹んでいるが、決算説明資料を見るといくつかの一時的な要因によるものと記載されていた。実際、2019年と回復していることからも、一時的要因による減少といいう認識で良く、基本的には上昇傾向。
  • 営業利益率も常に10%超え。日本企業の平均営業利益率が4%ということを考えると超優秀。
  • 直近2年は15%を超える営業利益率を叩き出しているが、これは2018年に開業した東京病院が利益を牽引しているためである。
  • 動物向け高度医療という業界では競合が存在せず、今後も高い営業利益率が維持できると考えられる。
  • 2021年3月期決算は営業利益4.35億円、営業利益率15.5%を計画しているが、第一四半期は人件費の増加で目標未達。業績予想の修正はなかったが、最終益は4.1億、営業利益率14.6%ほどに落ち着くのではないか。
  • 今後も大阪病院の開業で関西方面からの潜在顧客を増やし、増収増益への期待が膨らむ。

 

EPS推移

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  • EPS推移も基本的に右肩上がり。
  • 2018年に凹んでいるのは営業利益で説明した通り一次的な要因である問題なし。
  • 今後に目を向けると、売上高は基本的に上昇傾向ということで、2021年132.7円予想と上昇見込み。

 

ROE推移

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  • 経営の上手さを表す指標であり、10%を超えると優秀とされるROEは、2020年で15.75%と優秀。問題なし。

 

株価推移

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  • 好調な業績とは裏腹に株価に方向感は無し。
  • 2018年4月に最高値の3730円をつけたが、そこから下落基調。2018年3月期の減益で売られたか。実際当時のEPSから算出したPERは42倍とかなり割高だった。
  • コロナ前は2100円から2500円のレンジをうろうろしていたが、コロナで1400円まで下落。その後反発し現在2500円を超えている。
  • 現在の株価2515円でPER19.52と少々割高感はある。ただ、高収益性と市場を独占している上に今後も伸び続けることを考えたら、十分買える範囲かもしれない。
  • ただし、直近の第一四半期決算で営業利益目標未達(進捗22.5%)ながら業績予想に変更無しであり、ここに狙い目があるかもしれない。シナリオとしては、次の四半期決算で業績の下方修正等があり、それを反映して株価は下落。そのタイミングで買いを入れたい。
  • 欲を言えば、2000円でPER15.5、2200円でPER17.1。この辺でエントリーをしたいところ。

 

経営計画・今後の展望

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  • 犬猫飼育数は横ばい。一方、動物医療市場規模は拡大傾向で、今後も伸び続けるとの想定である。

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  • また、ペット保険市場も拡大期にある。現在の加入率は10.3%だが、欧米諸国は平均30%〜40%。特にスウェーデンでは50%であり、まだまだ引き上げる余地は高い。

  • ペット保険の増加に伴い、動物に高度医療を受ける機会も増えることと思う。

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  • 実際、初診数と共に、手術件数も増加。高度医療の機会は着実に増えてきている。

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  • 全国の一次診療と連携しているのだが、その連携数は関東、東海に集中しており、関西圏の連携率は以前低い。ここが、大阪病院の開業で引き上げられる余地は大きい。
  • さらに、今後はM&Aも活用した事業領域の拡大を狙っていくとのこと。ペットフード、保険、サロン、動物用医薬品等の事業を買収していくことで、動物医療業界全体に事業を拡大していく。

 

配当・株主優待

  • 配当金、株主優待は無し。拡大期のマザーズ銘柄としては普通。
  • 一方、2020年に初めて自社株買いを行っており株主還元の意思は見られる。

 

まとめ・投資判断

  • 直近では年平均7%の売り上げ増加で、成長途上。
  • ペットの高度医療という業種自体も成長産業だし、参入障壁の高い独占市場で高収益率を継続してあげられる優秀なビジネスモデルである。また、ペットの家族化というテーマは個人的にも応援したい。
  • 今後は、大阪病院の開業で関西方面からの潜在顧客を獲得する余地は大いにある。年率10%ほどの成長は見込めるのではないか。
  • 着実に成長が見込め、5年後に1.5倍から2.0倍ほどの事業規模になると推定する。5年で4倍、5倍と伸びるような銘柄ではないが、安定性かつ確実性のある銘柄と思う。
  • 現在のPERは19.52と割高感はあるが、十分エントリーできる範囲である。個人的には、もう少し下がったタイミングでエントリーしたく、業績下方修正というシナリオを考えている。

 

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