【3138】富士山マガジンサービス 銘柄分析 10000の雑誌を扱うオンライン書店、近年はデジタル移行も!

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最終更新:2020年9月4日

 

富士山マガジンサービスとはどんな会社

  • 個人・法人に雑誌の定期購読を提供するオンライン書店である。
  • あらゆるジャンル、約10000の雑誌を扱っているが、原則として自社在庫を持たず、取扱高に応じて出版社から業務報酬を受領しており、この手数料が収益柱である。
  • 登録ユーザー構成比は、男性43%、女性32%、法人25%とバランスが良い。

www.fujisan.co.jp

東証33業種分類:小売業 時価総額順位294位/356位

時価総額:31億円 マザーズ市場268位/329位

上場:2015年7月

セグメント構成:オンライン書店100%

 

富士山マガジンサービスの過去の業績推移

売上高の推移

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  • 2015年に上場して以来売上高は右肩上がりと業績は好調持続。ストック型ビジネスのため、減収は起きにくいビジネスモデル。
  • 年平均17%の成長率。
  • 2020年12月期決算も50億と最高売上更新予定。

 

営業利益推移

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  • 売上は右肩上がりながら営業利益は方向性が無い。
  • 2016年に最高益を出してから2年連続で利益率は減少傾向。2017年、2018年は配送費、人件費、広告宣伝費の上昇による利益縮小だ。
  • 2019年はコストUPがなく利益率は横ばいで、売上増加分だけ利益も成長。
  • 2020年12月期決算は営業利益3.5億円、営業利益率7%予定。
  • 今後も原価費、販売管理費が減少するのは考えにくく、5%〜7%の利益率を推移すると思われる。日本企業の平均営業利益率が4%ということを考えると、まずまずだが投資対象としてはやや物足りない印象。

 

EPS推移

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  • EPS推移も方向感無し。
  • 今後に目を向けると、営業利益率も安定してきたことと売上高は基本的に上昇傾向ということで、2020年67.3円予想、2021年74.3円予想と上昇見込み。

 

ROE推移

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  • 経営の上手さを表す指標であり、10%を超えると優秀とされるROEは、2019年で14.32%と優秀で問題無し。

 

株価推移

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  • IPOで高値を付けてから長期的には低下中。
  • 過去の高い営業利益率、ROE等で期待先行だった株価が、営業利益率の安定化とともに適正水準まで落ち着いてきている印象。PERも15.4と適正値。
  • 長期的に下落基調だが、これまでが割高だったためであり気にする必要は無し。
  • 株価は2019年、2020年に適正水準に落ち着き底打ち。今後の業績を考えるとここから上昇傾向に転じると思われる。

 

経営計画・今後の展望

 

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  • 第1の矢は紙媒体雑誌の定期購読。
  • 第2の矢はデジタル取次事業。電子雑誌読み放題の取次事業。PDF雑誌の記事化コンテンツ提供により出版社のメディア化を支援・促進。2020年はコロナによる巣篭もり需要で、大きく成長している。紙媒体から電子媒体への移行がスムーズに行われている点は高評価としたい。
  • 第3の矢は、現在は収益となっていないが、購読者データを活用した新規事業。この会社の将来性はこの事業領域にかかっていると言ってもいい。

 

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  • 上記は紙媒体雑誌の市場規模推移。縮小傾向であるが、富士山マガジンサービスの売り上げ高は50億円ほどの規模であり、市場の1%以下。市場縮小の影響は軽微と考えられる。

 

配当・株主優待

  • 現在、配当金は無し。
  • 定期購読商品10%OFF券、および2000円割引券。

 

まとめ・投資判断

  • 直近では年平均17%の売り上げ増加で、成長途上かつストック型ビジネスが魅力。
  • 紙市場は衰退するも、電子媒体への移行が比較的スムーズに進んでいる点は高評価。さらに、第3の矢が収益化してくれば面白い。
  • 800円ほどまで落ちればバリュー株として購入したいが、現状の1000円台の株価では成長性次第、ひいては第3の矢次第。
  • 営業利益率は5%ぐらいに落ちつくとしても、年率10%ぐらいの成長は見込めそうで、5年後株価は現在の1.4倍〜2.0倍ほどと推定。
  • 成長は見込めそうであるが、5年で最大2倍の推定であれば、他にもっと成長率の高い銘柄に投資したいところ。
  • したがって、投資判断としては様子見(ウォッチリスト)で、第3の矢の収益化動向次第ではエントリーを検討したい。

 

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