【2586】フルッタフルッタ 銘柄分析 アマゾンフルーツ、アサイーで上場廃止回避なるか!

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最終更新:2020年9月24日

 

フルッタフルッタとはどんな会社

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  • フルッタフルッタアサイーをはじめとするアマゾンフルーツの飲料や冷凍食品を販売する会社である。事業は下記の4つに分類されている。
  • 「リテール営業部門」:スーパーやコンビニなどにフルッタフルッタ製品を販売する事業。売上構成比率は36%。
  • 「アグロフォレストリーマーケティング部門」:外食チェーンや飲食店、食品メーカに対してアサイーの原料を販売する事業。売上構成比率は34%
  • ダイレクトマーケティング部門」:アンテナショップで同社の製品を販売する事業。通販事業もこの部門に含まれている。売上構成比率は13%
  • 「海外事業部門」:同社の製品をアジアに販売する事業。売上構成比率は17%。
  • 上記のように、事業が複雑に分類されているが、実際のところアサイーなどのアマゾンフルーツを販売していることに変わりない。事業別に分けて理解する必要は特になさそうだった。さらに、アサイー関連の売上が全体の6割を占めており、ほぼアサイーの会社と理解して問題ない。

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東証33業種分類:食料品 時価総額順位123位/126位

時価総額:14億円 マザーズ市場323位/325位

上場:2014年12月

セグメント構成:リテール営業部門34%、アグロフォレストリーマーケティング部門36%、ダイレクトマーケティング部門13%、海外事業部門17%

 

フルッタフルッタの過去の業績推移

売上高の推移

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  • 売上高はこの5年は基本的に右肩下がり。
  • まず、アサイーのブームが過ぎ去ったことが売上減少の大きな要因だ。下記に示すのはグーグルの検索数で、最も検索されたピーク時を100とした時の値である。これを見ると、上場した2014年に人気のピークを迎え、その後、再び注目を集めることはなかったようだ。
  • また、カカオ豆等も販売していいるが、アサイーブームが過ぎ去る中でアサイーに変わる新たな主力を生み出せなかったことも売上減少の要因だ。

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営業利益推移

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  • 営業利益はここ5年は全て赤字である。
  • 要因としては、単純に「売上総利益<販売管理費」ということだ。特に事業投資などがあったわけでもなく、シンプルに黒字経営ができていないだけである。
  • この赤字継続で、2019年には純資産がマイナスとなり、債務超過の状態となった。

 

EPS推移

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  • 営業利益赤字に準じて、EPSも常にマイナスである。特に数値として意味はない。

 

ROE推移

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  • 経営の上手さを表す指標であり、10%を超えると優秀とされるROEだが、赤字経営のため常にマイナスである。特に数値としての意味はない。
  • 2019年でNo dataとなっているのは、純資産がマイナスになってしまったからである。ROEとは自己資本利益率のことだが、自己資本がなくなってしまった以上、算出することはできないということだ。
  • 2020年は増資により債務超過が解消されたのだが、単純にデータが見つからなかった。

 

株価推移

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  • 2014年に上場したタイミングで最高値の約4000円をつけていた。
  • 売上高のところで示したグーグルトレンドを見ても、最もブームが来ていた時期だし、上場直後で注目を集めていたこともあるだろう。今から22倍にもなる破格の値をつけていた。
  • そして、その後は売上低下とともに、長期で常に下落トレンドである。結果的に上場ゴールとなってしまった。
  • 赤字なのでPERは算出できないので、仮計算を行う。仮に利益率で10%を出せたとしてEPSは約12円。現在の株価182円÷EPS12円でPERはPER15倍となる。これでやっと適正株価になるぐらいである。ただし、近年の経営状況から利益率10%は困難だと思うので、結果的に割高と判断する。

 

経営計画・今後の展望

  • 今後の施策として2点を挙げている。1点目は原材料仕入れ費の見直しと、加工の効率化による加工費の削減だ。これにより売上総利益率を上昇させる見通しだ。
  • 2点目は在庫の圧縮による倉庫費削減、事業の効率化による人件費の削減など、販売管理費を削減することだ。
  • ただし、2020年3月期の売上総利益が2.17億、販売管理費が6.24億である。この差を逆転させて、すぐに黒字に転換するのは難しいだろう。

 

配当・株主優待

  • 配当は出していない。
  • 株主優待として同社の製品を提供していたのだが、2020年3月に廃止が決定された。

 

まとめ・投資判断

  • フルッタフルッタアサイー製品を広く販売している会社である。
  • 主力のアサイーのブームが過ぎ去り、売上は低下、営業利益も常に赤字と苦しい状況だ。
  • また、赤字続きのため2019年末には7億を超える債務超過となっていた。これを解消するために増資を行ったのだが、これが酷い内容だった。
  • 増資を行うと資金調達はできるが、株式は確実に希釈化する。2020年1月に行った増資では、株式の希釈化が296.2%となっていた。上場廃止基準が300%の希釈化なので、抵触ギリギリである。債務超過解消に向けて、なり振り構っていられない状況だったのだろうが、これをやられては個人投資家の信頼は失ってしまう。
  • また、債務超過が一時的に解消されたとはいえ、赤字経営が改善されなければ、再び債務超過に陥るのも時間の問題だ。
  • この赤字経営が改善されるのかについては、主力のアサイーの販売を押し上げるしか手は無い。タピオカ級のブームが到来すれば、V字復活はあるだろうがその確率は低い。
  • また、黒字転換できた場合を想定し、仮に利益率10%と甘めに見積もってもPER15倍と割安ではない。
  • 以上より、①直近の赤字からの脱却の道筋が見えないこと、②上場廃止基準ギリギリの増資により企業として信頼できないこと、③利益を出せるようになっても割安ではないこと。などから投資判断としては見送りとしたい。
  • 少なくとも売上が上昇傾向になること、黒字化に成功すること、この2点が見えるまでは、投資対象にはなり得ない。上場廃止を回避するため、いかに経営を立て直していくか見守りたい。

 

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