【最優秀防御率】カープ 森下暢仁 VS 中日 大野雄大 2020年11月1日終了時点

11月1日が終わった時点で、セリーグ最優秀防御率争いが白熱している。

 

11月1日終了時点での防御率争い

1位 大野雄大 1.9059

2位 森下暢仁 1.9076

わずか0.002ポイント差で大野が上回っている。ただし、森下があと1アウト取るだけで1.902となり大野を上回る計算だ。

森下は今日の登板で規定投球回数にも達したし、新人で最優秀防御率を取る最大のチャンスである。一方大野は2年連続最優秀防御率のタイトルが視界に入っているし、沢村賞を取るためにもこのタイトルは是非欲しいところ。この熾烈な最優秀防御率争いがどうなるか、残り試合から推測していく。また、西、菅野も最優秀防御率を狙える位置にいるが、現時点で自力でタイトルを取れるのは大野、森下だけである。今回は2人の争いにのみ注目する。

 

大野雄大の残り登板数は1〜2試合

中日ドラゴンズの試合は残り5試合である。

大野雄大の最新登板は10月29日の阪神戦である。

もっとも濃厚なのは中6日で11月5日の横浜戦だろう。さらに、そこから中5日で11月11日のシーズン最終広島戦に進む可能性もあるだろう。逆に中5→中6の可能性もある。

いずれにせよ、残り1〜2試合といったところだ。

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森下暢仁の残り登板数は1試合

広島東洋カープの残り試合数は6試合。

森下暢仁の最新登板は11月1日の中日戦で8回119球を投げている。

最近は、佐々岡監督も大事に使っているようだし、最低でも中6日は空けてくるだろう。

そう考えると、11月10日のヤクルト戦、11月11日のシーズン最終中日戦のどちらかに登板するのが現実的だろう。

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大野雄大の登板戦略

昨年の最優秀防御率を取った時は、最終戦で3回1/3を投げて、争っていたジョンソンの防御率を上回ったところで最優秀防御率が確定し降板した。このような過去があるので、今年も昨年のように最優秀防御率を取るために最適な登板戦略を立ててくるに違いない。

可能性のありそうな戦略を全て列挙する。

  1. 中6で横浜戦→中5で広島戦(45%)
  2. 中5で横浜戦→中6で広島戦(10%)
  3. 中6で横浜戦のみ(30%)
  4. 中5で横浜戦のみ(10%)
  5. 登板なし(5%)
1と3の理由

次回登板としてもっとも可能性の高そうなのは中6の横浜戦である。すなわち1番で示した中6中5で2戦投げる場合と、3番で示した中6で1試合投げる場合である。合計75%の確率でこのどちらかになると予想している。その根拠が3点あるので示していく。

まず、大野の対チーム別成績であるが、横浜に対して2戦登板していずれも完封勝利を上げている。今回も得意の横浜戦相手には取り零したくないし、できれば完封して防御率を下げたいのが、大野サイドの気持ちだろう。そのためにも中6の万全の状態で挑む可能性が高い。これが1点目。

さらに、前回は110球投げて3失点していることからも、やはりシーズン終盤の疲れが見えてきている。このことも中5はないだろうなという理由だ。これが2点目。

また、中6で好投し防御率を下げることができれば、その次の森下の登板を見てから、その次の登板計画を立てることができる。具体的に言うと、大野が11月5日に好投してその時点で防御率1位だった場合は、次の森下の試合の結果次第で、11月11日に登板するかどうか決めれるということだ。森下が11月10日で登板するとして、その結果を持って大野が1位なら最終戦は登板回避で良いし、逆転を許しているなら、11月11日に登板すれば良いと言うことだ。(予告先発は間に合わなくても、中継ぎで登板できるので問題ない。)

懸念は森下が11月10日ではなく、11日に登板する可能性があるということだけだ。こうなってしまえば、森下の結果を見ることができない。仮にこのような展開になった場合は、両者最終戦で先発として投げ合うという熱い展開が見られる可能性もある。また、大野の次回登板の結果次第では、中継ぎ待機という可能性も大いにあるだろう。いずれにせよ試合の経過を見守りながら、あと何イニング投げて0で抑えれば最優秀防御率のタイトルを取れるかを計算しながら投げることになる。

2と4の理由

次回登板として中5日の横浜戦で投げる可能性だが、20%程度と低く見積もる。理由は上記で説明した理由と同じである。逆に中5で登板する場合の理由としては、最終戦の広島カープ戦に全てをぶつけるため、最後の中6から逆算したローテとする場合である。中日サイドが最終戦までもつれると想定して、このような登板計画にする可能性は考えられるだろう。この場合、横浜戦は5イニングぐらい投げて早めに降りる可能性もある。

5と6の理由

今シーズンは登板しないという可能性も5%ぐらいは存在する。この意図は現時点で森下より防御率が良いので、森下が防御率を下げないと仮定するならば、登板しないという選択も無しではない。ただ、可能性が低いとした理由は、森下があと1アウト取るだけで、大野の防御率を上回るしことと、森下は10月11月で防御率0.23と圧倒的であることである。したがって、5%と低めに設定しておいた。

 

森下暢仁の登板戦略

大野は11月5日の横浜戦に挑む可能性が最も高いので、森下はその結果次第で次の登板を考えることができる

まずは考えられる選択肢を列挙していく。

  1. 11月10日のヤクルト戦に中8日で登板(65%)
  2. 11月11日の中日戦に中9日で登板(15%)
  3. 登板無し(20%)
1,2or3 登板するかしないか

登板するかしないかというのは、大野の11月5日(仮に登板すれば)の結果で決まる。大野が打たれて最優秀防御率の可能性が消えれば登板無しで安全にタイトルを取れる。さらに、森下は2桁勝利も達成しているし、最優秀防御率優先でいいはずである。ただ、大野は横浜相手には好投する可能性が高いので、その可能性は20%程度としておく。

大野が横浜戦に好投して森下を上回った場合は、森下の登板が必須となる。また、大野が多少失点して森下>大野でわずかに上回った場合でも、大野に逆転タイトルの可能性がある限りは登板が必要だろう。したがって、この確率は80%程度と見積もった。

1or2どちらに登板するか

残り1試合に登板する場合に、神宮ヤクルト戦かマツダ中日戦のどちらに登板するかであるが、ヤクルト戦の可能性が高いと予想する。理由は4点ある。

それぞれとの対戦成績を見ると、ヤクルト戦は防御率1.00であるのに対し、中日戦は1.52である。さらに、神宮球場は1.29マツダスタジアムは2.73である。このことから、神宮でヤクルト相手に登板する方が、好投の可能性は高いということだ。これが1点目。

さらに、中9日空けるといった普段やらないことをするのも、かえって良くないというのもある。これが2点目。

また、最終戦マツダスタジアムでプレッシャーがかかるのも嫌だろう。エース級とはいえまだルーキーなのだから、プレッシャーのかかる場面ではなく、大学時代に投げなれた神宮でノープレッシャーで投げさせたいという気持ちもあるだろう。(もちろんタイトル争いのプレッシャーはあるだろうが。)これが3点目。

ラスト4点目は九里亜蓮の存在だ。九里は最近になって調子を上げており10・11月の月間MVPを狙えるほどの好成績を上げている。シーズンは8勝で残り2試合の登板となっている。10勝したいのであと2回は登板するだろうし、順調にローテを回すなら、中6で11月3日の巨人戦、中7で11月11日の中日戦というのが自然である。わざわざ、森下とローテを逆にすることは考えにくい。

以上の4点から神宮のヤクルト戦に登板する可能性が65%、最終中日戦に登板する可能性が15%と想定する。

その他

大野が11月5日の横浜戦で好投し、森下も11月10日のヤクルト戦に好投した場合は、大野の11月11日広島戦で決着がつくことになる。つまり最終戦まで大野の自力タイトルの可能性が残り、森下は大野次第ということになる。

自力でタイトルを取るならば中0で登板することが必要だが、その可能性は0だ。タイトルのために無理な登板をして怪我をするなどはあってはならないからだ。

また、自力でのタイトルが無いとは言え、大野の対戦相手は広島である。広島打線の頑張りで森下のタイトルを支援できるので、実質的には自力でタイトルの可能性が残るということだ。

 

今後の想定フローチャート

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これまでに示した登板戦略の中から、最も可能性の高そうな登板計画をフローチャートに示す。

まず、直近の注目は11月5日(木)の中日横浜戦だ。まずは、ここで大野が打たれれば森下に確定する。

ここで大野が好投すれば次は森下の登板となり、森下はおそらく11月10日(火)の広島ヤクルト戦に登板する。ここでは、森下が好投し自力タイトルを確定させる場合、炎上してタイトルの可能性がなくなる場合、大野に自力タイトルの可能性が残り最終戦にもつれる場合の3パターンがある。最終戦にもつれた場合は、11月11日の中日広島戦の大野VS広島打線で決着がつくことになる。

このように最短1試合で決まる可能性もあれば、最終戦までもつれる場合もある。

もつれる場合の登板は大野→森下→大野なので、最初に大野がどれがけ森下にプレッシャーを掛けれれるか、次の試合で森下がどれだけ大野にプレッシャーを掛けれるかというのがポイントとなる。どちらがタイトルを手にしてもおかしくは無いし、非常に熾烈で面白いタイトル争いだ。残り3試合注目していきたい。

 

11月5日大野VS横浜の注目ポイント

まずは、この試合で森下のタイトルが確定する可能性がある。この試合で大野がどんな内容であれば確定するのか計算してみた。

森下のタイトルが確定する場合というのは、大野が最終戦で完封したとしてもタイトルを取れないという場合だ。したがって、まずは最終戦で9回自責点0を想定する。(10回自責点0の可能性もあるが、自力でコントロールできない範囲なので今回は計算に入れない。)

大野は現時点で、141回2/3を投げて自責点30で、防御率1.9059。

対して森下は現在、122回2/3を投げて自責点26で、防御率は1.9076である。

つまり、大野が最終戦で完封したとしてもこれを超えなければ森下で確定する。11月5日の試合で大野がどんな内容であれば、森下に確定するかというと、

自責点0の場合:もちろん大野の自力タイトルの可能性が残る。だが仮に完封したとしても森下の可能性が残るので、次の試合へ持ち越し。(現時点で大野の方が上なので、完封したら自力で確定するように思うが、森下の方がイニング数が少ないので防御率良化の余地が大きいので、大野が完封しても決まらない。)

自責点1の場合:0回で降板しても、最終戦4回1/3を自責点0で1.9066とタイトルの可能性を残す。

自責点2の場合:1/3回を投げていれば、最終戦9回自責点0で1.9072とタイトルの可能性を残す。

自責点3の場合:5回1/3を投げていれば、最終戦9回自責点0で1.9038とタイトルの可能性を残す

自責点4の場合:9回投げ切っても、最終戦9回自責点0で1.916とタイトルの可能性が消滅する。

以上をまとめると、自責点が2未満の場合は1/3イニングさえ投げれば、タイトルの可能性を残すことが出来る。自責点3でイニング数5回以下なら、タイトルの可能性が消滅するし、自責点4ならイニングに関わらずタイトルの可能性が消滅する。

まずは、この前提で中日横浜戦を見ることにしようと思う。

 

最後になるが、森下はカープの守備陣(UZRが壊滅的)をバックに防御率争いをしているのが凄すぎるし、大野は前半戦の不調を後半戦で巻き返し、45イニング連続無失点というのも凄すぎる。最後まで目が離せないタイトル争いだ。